屋久島の魅力

Natural Heritage

自然遺産・屋久島

1993年に世界遺産(自然遺産)に登録された「屋久島」。海岸部から標高1,900mを超える山岳部まで、起伏に富んだ地形が広がるこの島は、総面積の90%ほどを森林に囲まれています。豊かな森が独自の生態系を育む美しき自然遺産が魅力です。

ヤクスギとして知られる縄文杉などを育んだ屋久島特有の森林は、標高1,000mから1,400m付近に広がる巨樹・巨木が息づく荘厳な森林景観です。
また、亜熱帯から冷温帯までの連続した植生が残されているのも屋久島の魅力です。

屋久島には鹿やサルも生息しており、宮崎駿のスタジオジブリ作品「もののけ姫」の舞台になった島でもあります。また、1000m以上の山々が連なっている事から「洋上のアルプス」とも呼ばれています。

縄文杉

「縄文杉」は、樹高25.3m、胸高周囲16.4mの巨大な屋久杉です。推定樹齢7200年ともいわれますが、科学的計測で2170年までは計測できたものの、内部が空洞化しており正確な樹齢測定はできていません。過酷な自然環境を長年生き抜いてきたことを物語ります。1996年には展望デッキがつくられ、登山者の踏圧から根を守っています。

ウィルソン株

縄文杉へ向かう道中にあるウィルソン株。ウィルソン株は屋久杉の切り株のことで、ハート型になっていることから恋愛成就に効果があると女性観光客に人気です。
イギリスの植物学者E.H.ウィルソン博士によって世界に紹介されたことから、「ウィルソン株」と名づけられました。推定樹齢2000年、高さ5m、周囲13.8mという大きさで、空洞内には泉が湧き出ています。

千尋の滝

V字谷の中央の落差約60mを流れ落ちる「千尋の滝(せんぴろのたき)」。一人が両手を広げた長さを「一尋」と呼びますが、滝の左側にある花崗岩の一枚岩は、千人が手を広げたように大きく、その大きさから「千尋の滝」と名付けられたそうです。

白谷雲水峡

「白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)」は、標高600~1,050m、面積424ヘクタールの原生林で、自然休養林にも指定されています。屋久杉と照葉樹が混生する森や、木々を覆うシダ・コケ類がつくり出す「苔むす森」が美しく、緑豊かな世界はまるで別世界に来たかのような趣があります。

大川の滝

落差88mの屋久島を代表する雄大な滝です。屋久島では、降り注いだ雨が岩盤の上を一気に流れ落ちるため、雨の直後に豹変する姿も魅力です。

永田浜

青い空と透明度の高い海、白い砂浜が美しい「永田浜」は、日本最大のウミガメ産卵地として有名な場所。初夏の夜には、産卵にやって来たウミガメの姿を観察できます。最盛期には1晩で20頭以上も上陸することがあるそう。また、8月になると孵化して海に向かう子ガメを見られます。

屋久島を彩る花

ヤクシマシャクナゲ
ヤクシマオナガカエデ
サクラツツジ
サキシマフヨウ
フタリシズカ
ヤクシマリンドウ

屋久島の森の苔たち